アタシの体に初めてその「異変」が起こったのは月曜の早朝。
ーー今日から又朝練か。マジでカッタリい~
そう毒突きながらも、バスケ部の朝練に間に合わせるためアタシは6時前にはベッドで目を覚ました。もともとさほど寝起きの悪い方ではない。ふわあ~、と布団から出てベッドに座ったまま大きく伸びをしたその時だ。アタシが「異変」に気付いたのは。
ーーな、何じゃコリャ!
どうも胸の辺りに気持ち悪い感触を覚えたアタシは、パジャマの中を検分してあり得ない光景を見てしまった。胸の谷間にモジャモジャの剛毛が生えている!が、もっとショックだったのは……
ーー乳がなくなってる……げげ~っ!
これはどう見てもむくつけき野郎の胸板ではないか。何が悲しくて花も羞じらうジョシコーセーのアタシの胸が、こんな逞しい男みたいな分厚い筋肉にならねばいけないのだ。確かにアタシは決して巨乳ではない。高二のアタシのクラスの女子の中じゃ並だと思うけど、ちゃんと乳房が膨らんで先端には可憐な乙女の蕾が(自分で言うか!)ツンと乗っかってる、はずなのだ。こんなムキムキの固い筋肉の上に、あるのかないのかわ
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