01章:全ての源
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【不器用な少女】
あかねの誕生日後の、生理で倒れた数日後。
初夏の風林館高校、、
プール開きの時期で、今日は乱馬らのクラスは体育の授業、3度目のプールで楽しんでいた。
ただ一人、あまり面白くなさそうな人間がいる。
それは、早乙女乱馬である。
水を浴びてるにも関わらず、格好は男のままだ。
春休みに父玄馬、良牙、ムースらと修業と呪泉郷に行くため中国に行き、ついに呪いを解いてきたのだ。
男の姿での久々の水泳に、乱馬は心の底からワクワクしていた。
だから本来は男の姿で目一杯泳ぐ筈だったのだが…。
「ガーボッ、ガボガボ…!」
乱馬に手を引かれ泳いでた少女が、水で息がつまり溺れかけた。
これで何度目だろうか。
慌てて乱馬が、少女の細い身体を引き上げる。
「ゲホッ、、ケホケホッ、、」
「だからお前なぁ、、何度言ったら分かるんだ? ちゃんと姿勢を伸ばして、水から顔上げろよなっ。」
うんざりした表情で、155cm程しかない頭一つ分小さな少女に文句を言う。
「し、仕方ないじゃない…! よく分かんないんだもん
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