『・・・ってわけで、みゆが付き合いたいんだって。』
みゆ「よろしくお願いします!」
体育館裏・・・
頭を下げて手を差し出すわたし達二人を見て、「葛 ユラメ(かずら ゆらめ)」さんはロングの髪を右手で撫でながらこちらを見る。
葛(かずら)さんはパッチリとしながらも鋭さがある目の女の子。確かに綺麗でどこか愛らしく、女子にもかなりモテる。わたしのクラスメイトも2,3人は告っている状況だ。
ただ、普段から勝気な性格でなにかあるとすぐに食って掛かる、むしろ口が悪い性格。にもかかわらず、女子の中でも小柄で、まるで妹みたいな目で皆見ている。葛さんは多分Sなんだろうなぁ。
よせば良いのに、葛(かずら)さんを呼び出してオツキアイ申請。確かに人気あるけど、マスコットみたいな人気が強いし、お付き合いなんて大それたことはしないほうがいいのになぁ・・・。
葛「い・や・だ!女の子同士で気持ち悪いよ!」
が~ん!!!
・・・いや、分かってたけど・・・だって、今まで誰もお付き合いに成功したことが無いんだもの。
『・・・そうですよね。ごめんなさい。』
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